アメリカヤマボウシ/クマガイソウとは?

先日お向かいさんのお勧め本「伊東植物散歩」加藤敏治 著を読んでいたら、当時の背景や現代人という言い回しが面白かったので、ここに記録しておこうと思います。

作者は大正5年生まれ。つまり生存していたら108歳になります。散歩中に季節ごとに見つけた草花を紹介する本です。

その中の1つがアメリカヤマボウシ。

明治43年、当時、東京市長だった尾崎行雄さんがアメリカにサクラの苗木を贈ったそうです。最初の3000本は植物検疫で全部焼き捨てられ、また贈ったそうです。

その2回目のサクラが今ワシントンのポトマック河畔に咲いているサクラだそうです。

このサクラの返礼にアメリカの代表花木として贈られたのがアメリカヤマボウシだそうです。

東京の神代植物園などが有名だそうですが、園芸家の手で増殖され、ハナミズキという名で庭木として市販されたそうです。

その次にクマガイソウ。こちらはらん科の宿根草(しゅっこんそう)でつい最近まで郊外の雑木林でよく見かけたそうです。つまり、執筆当時の最近なので、今から50〜60年前のことでしょうか。

名前の由来は、一ノ谷の合戦で馬上ゆたかに大きな母衣(ほろ)を背負った熊谷直美が平家の公達(きんだち)、敦盛を呼び戻すシーンを描いた武者絵の母衣に見たて、クマガイソウの名前がついたそうです。

また令和の時代では、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているそうですが、自宅でひっそり咲いたりしています。

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