新型コロナの感染も2021年に入り、急増してきました。それに伴い、心配事も増え、予防や対策に力を入れている方も多いかと思います。
しかし、新型コロナ以外にも気を付けないといけないことは沢山あるので、数字を見ながら日本の1日について考えていきましょう。
人口について
厚生労働省の平成23〜27年の日本の1日という資料によると、日本で生まれたこどもは2,755人/日です。
一方、亡くなった方の人数は、3,535人/日です。その内訳は、つぎのようになっています。
- がん…1,014人
- 心疾患…537人
- 脳血管疾患…307人
- 事故…108人
- 老衰…232人
- 自殺…66人
また、入院されている方は1,318,800人で、通院されている方は7,238,400人だそうです。
つまり、人口の減少数は一日あたりだと780人となります。
最新の平成28年〜令和元年の日本の1日という資料によると、日本で生まれたこどもは2,371人/日です。
一方、亡くなった方の人数は、3,784人/日です。その内訳は、つぎのようになっています。
- がん…1,031人
- 心疾患…569人
- 脳血管疾患…292人
- 事故…110人
- 老衰…334人
- 自殺…55人
また、入院されている方は1,312,600人で、通院されている方は7,191,000人だそうです。
つまり、人口の減少数は一日あたりだと1,413人となります。
追記:
2021年8月4日の速報によりますと、住民基本台帳に基づく今年1月1日現在の日本人は1億2384万2701人で、前年に比べて42万8617人減少したそうです。
42万人の都市というと、愛知県豊田市(422,542 人)に匹敵します。
また、山梨県の人口が約81万人なので、山梨県民の半数にあたります。
新型コロナの最新情報
2021年1月20日の時点では、一日あたりの情報は、つぎのようになっています。
- 感染者数…5,533人
- 入院者数…5,502人
- 退院者数…7,268人
- 死者数…92人
事故で亡くなった方と新型コロナで亡くなった方の数は、だいたい同じぐらいか、事故のほうが多いということが数字から読み取れます。
追記:
2021年8月4日の時点では、一日あたりの情報は、つぎのようになっています。
- 感染者数…12,062人
- 入院者数…6,571人
- 退院者数…4,712人
- 死者数…15人
数字から比較すると今年の1月に比べると死亡者数は大幅に減少したことがわかります。
状況は日々変化しているので、明日のことはわかりません。しかし、今日の時点では、事故で亡くなる方は、新型コロナで亡くなる方の7倍近いことが数字からわかります。
追記2:
2022年8月14日の時点では、一日あたりの情報は、つぎのようになっています。
- 感染者数…178,329人
- 入院者数…1,931,291人
- 退院者数…13,540,592人
- 死者数…155人
約1年が経過して、死者数は昨年の10倍になっており、状況は悪化しているようです。また、過去28日の感染状況では日本が世界一感染者が増えていることが確認できます。
所見
状況は日々変化しているので、どれが正しい行動とは言いきれませんが、新型コロナで亡くなる確率は事故で亡くなる確率より若干少いということが数字から見えてきます。
また、がんや心疾患で亡くなる方のほうがはるかに多いです。
新型コロナの感染リスクを抑えるあまり、がんの検診や受診控えのリスクのほうが現時点では高いと考えられます。
さらに、上記の数字は1日あたりなので、これを1年で計算すると、がんで亡くなった方は約37万人/年になります。
一方、新型コロナで亡くなった方の合計死者数は、2021年1月20日の時点で、4,779人となっています。
つまり、新型コロナより約78倍がんで亡くなるリスクが高いので、気を付ける必要がありそうです。
まとめ
日本の1日という厚生労働省の資料からもわかるように、新型コロナ以外にもたくさんの死亡要因があります。
よって、あまり1つことだけを恐れるあまり、別のリスクを見落してしまわないように気を付けることも大事です。
検診を後回しにしないで、定期的に実施することをオススメします。
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