🐪 llama.cpp と 🦙 Ollama の違いとは?
llama.cpp と Ollama はどちらも、大規模言語モデル(LLM)をローカル環境で実行するためのツールですが、それぞれ目的や特徴が異なります。
🐪 llama.cpp とは?
- llama.cpp は C++で書かれた低レベルの実装で、LLaMA、Mistral、Gemma、Qwen などの量子化されたモデル(GGUF形式)をCPUやGPU上で高速に動作させることができます。
🔧 主な特徴:
- C++ で実装、非常に高速
- GGUF形式のモデルに対応
- macOS、Linux、Windows、Raspberry Pi に対応
- 完全にオフラインで動作可能
- CLIツール(main, chat, quantizeなど)付き
💡 実行例:
./main -m models/llama-2-7b-chat.gguf -p "こんにちは!"
🧠 向いている人:
- 細かく制御したい開発者
- ローカル推論、研究、パフォーマンス検証
- 軽量な環境での使用
🦙 Ollama とは?
- Ollama は llama.cpp などをベースにした 高レベルなラッパーツールで、1コマンドでローカルLLMを起動できる簡易なプラットフォームです。
🔧 主な特徴:
- モデルのダウンロードや管理を自動で行う
- CLIから1行でモデルを実行
- REST API 経由でアプリ連携が可能
- GPU対応(対応ハードウェア上)
- Modelfile によるカスタムモデル構築も可能
💡 実行例:
ollama run llama3.2
>>> /?
Available Commands:
/set Set session variables
/show Show model information
/load Load a session or model
/save Save your current session
/clear Clear session context
/bye Exit
/?, /help Help for a command
/? shortcuts Help for keyboard shortcuts
Use """ to begin a multi-line message.
>>> Send a message (/? for help)
🧠 向いている人:
- 手軽にLLMを使いたい開発者
- アプリに組み込みたい人
- APIを使ったチャットボット開発など
🆚 llama.cpp vs Ollama 比較表
項目 | llama.cpp | Ollama |
---|---|---|
使用言語 | C++ | Go(CLI + サーバ) |
使いやすさ | 低(手動設定が必要) | 高(1コマンドで開始) |
対応モデル形式 | GGUF | GGUF(内部で自動処理) |
インターフェース | CLIのみ | CLI + REST API |
カスタムモデル | 手動で可能 | Modelfileで定義 |
想定ユーザー | 高度な制御が必要なユーザー | 素早くアプリ開発したい人 |
オフライン利用 | 可能 | 可能 |
🔚 まとめ
- llama.cpp:細かい制御をしたい中級〜上級者向け
- Ollama:手軽に使いたい人や開発者向け。API連携に強い
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